相馬市防災備蓄倉庫「相馬兵糧蔵」を見学してきました

相馬兵糧蔵とは

「相馬兵糧蔵」は震災後に建てられた相馬市の防災備蓄倉庫です。震災の教訓にたって再び大規模災害時には拠点となるべく建てられた施設です。総工費約3億円。「相馬兵糧蔵」の名称は相馬市民の公募から選ばれました。

鉄骨2階建ての中に非常時の水・食糧・毛布・衣類・ストーブ・発電機・組立トイレなどが保管されています。この倉庫自体が炊飯設備や自家発電・仮設宿泊設備の機能があります。屋外には非常時の緊急離発着のヘリポートもあります。

相馬兵糧蔵の内部は大きな工場のようでした。電動式移動ラックで物資が運び出せるようになっています。電動式移動ラックは合計8パレットが16列で4段の高さですので512パレット収容できます。倉庫には炊飯コーナーや30トンの米を保管できる低温管理貯蔵庫があります。実際の画面は見られませんでしたが、ITによる在庫管理システムが備わっているそうです。

倉庫の主要な備蓄品では、毛布が7,250枚、布団が1,500セット、飲料水が30,000本、主食が10,000食、副食20,000食、レスキューシート2,000枚、折り畳みリヤカー20台、組立トイレ12台、石油ストーブ50台、発電機50台、ポリタンク150個などが備わっています。

安定ヨウ素剤も保管されていました。原発事故など原子力災害への備えかと思われます。

研修室もあります。普段は防災関係団体の研修で使用しますが、非常時にはパーティションを設置して20名程度が宿泊できるようになっています。

相馬兵糧蔵の敷地内には鎮魂広場があり、東日本大震災の大津波警報発令の際に沿岸部で避難誘導を行って殉職された10名の消防団員を讃える相馬市殉職消防団員顕彰碑が建てられています。倉庫の奥にも10名の遺影が置かれていました。

相馬兵糧蔵データ

  • 所在地:福島県相馬市坪田字宮東25番
  • 敷地面積:3,873平方メートル
  • 倉庫建築面積:1,064平方メートル
  • 防災備蓄倉庫棟:1,245平方メートル
  • 仮設トイレ棟:29平方メートル
  • 非常用自家発電機
  • 緊急離発着ヘリポート
  • 消防団訓練スペース
  • 鎮魂広場
  • 防災行政無線屋外拡声支局
  • 太陽光パネル:90枚程度(10.35kw:単相100V5kw、3層200V5kw)
  • 工事期間:2012年11月27日〜2013年7月31日
  • 総工事費:316,360,800円