LVHM子どもアート・メゾン

LVMH子どもアート・メゾンは子どものケア施設

福島県相馬市の中村二丁目にあるLVMH子どもアート・メゾンは、フランスの大手ブランド会社ルイ・ヴィトン社の支援でできた震災復興施設です。

子どもの心のケアや学力向上、芸術活動などを支援しています。施設の建築には世界的な建築家である坂茂さんが携わりました。東日本大震災によってPTSDなどの心の傷を負った子供達に心理的ケアを提供する施設として、2013年に着工、2014年に完成しました。NPO法人相馬フォロワーチームさんが運営しています。

LVMH子どもアート・メゾンの中に入ると、図書館のような開放的な絵本の閲覧スペースがあります。約2,500冊の絵本とおもちゃが置かれています。本は図書館流通センター・出版社などから寄贈されたものです。岐阜県大垣東高等学校の生徒がつくった手作りの絵本も置かれています。また階段で2階のロフトに上がれるようになっていて、2階は読み聞かせスペースになっています。

多目的研修施設もあり、調理スペースとしても活用することができるようになっています。壁には植物が植えられていて心が和みます。多目的トイレもあり、障害者の方や乳幼児でも利用できるように配慮されています。

施設では相談やカウンセリング、絵本の読み聞かせ、多目的研修室の貸し出し、相馬市寺子屋事業などの学習支援事業も行っています。屋根には11kw/hの太陽光発電が設置されています。蓄電設備もあり、非常時には施設に電力を供給できるなどクリーンなエネルギーにも力を入れています。相馬の人々に愛されている子ども向けケア施設です。