川口稲荷神社

川口稲荷神社は船の守護神

福島県相馬市の尾浜にある川口稲荷神社は、松川浦から外洋に通じる湊口(松川浦大橋のある辺り)のすぐそばにある神社です。別名「川口明神」とも呼ばれます。鳥居を抜けると急な高台があり、高台を見おろすように建っています。

川口稲荷神社の由来

地元の漁民の総意で、1940年に港口に船の守護神として岩沼市の竹駒稲荷神社の分霊を祀り、1940年9月9日に建立されました。

(岩沼市:竹駒稲荷神社)

1956年には松川地区の川口稲荷神社を合祀しました。川口稲荷神社は、相馬藩第21代藩主の相馬昌胤が建立しました。この付近では海難事故が多かったため、航海と大漁の守り神として建立されたそうです。

1963年に原釜地区の貴船神社・安波大杉明神神社・船玉天姫権神社が川口稲荷神社の境内に移されました。

2011年3月11日に東日本大震災で鳥居が大きな損害を受けましたが、相馬双葉漁協の協力で現在は再建し、再び相馬の海の安全を見守り続けています。

川口稲荷神社の基本情報

  • 名称:川口稲荷神社(川口明神)
  • 住所:福島県相馬市尾浜字追川165-2
  • 建立:1940年9月9日
  • 祭日:旧暦9月9日(重陽の節句)